2007年9月1日
練馬文化センター
この講演会は盛況にて終了いたしました。
この日、400人を超えるお客さまが、羽生善治氏から“決断力の磨き方”を学ぼうと耳を傾け、活発な質疑応答が行われました。
20年以上も将棋界でトップの1人として活躍してきた裏にある深い考えが、
聴く者全てをうならせました。

下記に、羽生氏がお話頂いた内容を簡単にまとめました。
これだけでも、あなたに大きな気づきを与えてくれるエッセンスになるはずです
- 決断力を磨くとは
たくさん知識を積み重ねてその通りやるのではなく、思いもよらなかったことに、慌てずに、楽しんで対応しながら 学び、価値を作っていくこと。 - 決断力を磨く方法は
1.自分がやって、責任を取っていくこと
2.突発的な中でやっていくことで、
自分が思ってもみないことに出会うことが一番良い。 - 決断する上で、直感が7割を決める
直感は、あてずっぽうに思い浮かぶものではなく、今まで積み上げてきたもの。
努力などが凝縮されたエッセンスとしてその瞬間に現れている。
さらに恐れ、ためらい、欲望が含まれていないから、純粋な思考である。 - 前に進む勇気が必要
一番良い方法と分かっているのに、勇気がなくて、実際にはできないことがある。
最後に勇気があるかどうかで、決まる。
思考とは別の話だが決断する中で、勇気は大切な要素。
ただし、挑戦することと、無謀なことは違う
何でも挑戦すれば良いかというと、違う。
必ず、無謀ではないが、リスクを取るという加減を知る必要がある。
どこまでのリスクは挑戦で、どこからが無謀なのか?は人によって違う。 - 決断力を磨くのに、実戦に勝るものはない
待ったができない、元に戻せない緊張感、緊迫感は、本番でしか得られない
その状況でどのような決断をし、実行するかを繰り返すことでしか学べないことがある
どんなに多く考えても、1回の本番にはかなわない。 - ミスをした後にどうするか?は大きな要素
どんなに優れた人でもミスをすることがあり、
さらに、ミスをした後に、ミスの上塗りをしてしまう場合がある
“しまった!”と動揺したり、ミスを取り返したいと焦ったときに冷静さを失いミスしやすい。
ミスをした時、後悔することは多いが、うまく踏みとどまって冷静さを保つことが大事。 - 冷静さを保つためには、忘れること
忘れるということは、たくさん覚えられるのと同じくらい、貴重な能力である。
忘れられれば、常に新鮮な眼で見ることができるから、冷静でいられる。 - 得るよりも、捨てる技術が大切
たくさんの選択肢から選ぶと、不満が残ることが多い
少ない選択肢から選ぶと、満足することが多い
例えば、定食屋さんで、10個20個のメニューがあるよりも、3つから選ぶ方が不満を感じにくい。
だからこそ、多くの選択肢から、直感を使って絞り込んでしまうと良い
尚、次回羽生善治氏の講演予定は決まっておりません。

- 迷っているときに、「悪い結果が出たときに後悔しないか」という基準で判断するという話が印象的です。「直感の7割は正しい」と聞いて自信を持って決断できると思います。
- ”忘れる”ということの大切さというのは、なるほどなぁと思いました。その決断をして、たとえ悪い結果が出たとしても、後悔しないかどうか。よく聞いていましたが、改めて大切さを実感しました。天才の頭の中を覗かせて頂いたなと思いました。
- とても楽しかったです。話し方に人柄がにじみ出ており、言葉を大事に話す方だと思いました。また、話し方(文の組み立て方、流れ、文章の例の出し方)も非常に学びがありました。「決断力」とは、後悔しない選択、リスクをとっても踏み込む勇気というのは、腑に落ちる言葉でした。そして「忘れる」ことも。いろいろなお話を持っている、まさに「HAVE」さん貴重なお話を聞けてよかったです。人生楽しみながら決断していきたいです。ありがとうございました。
- 情報が多い現在に惑わされず、自分の個性を作っていくのが決断力を身につける方法だと気づきました。決まったセオリーに従うだけでなく、そこからオリジナルを作っていくのも重要だとかんじました。
- 小一から始めて、負け続けていたこと、それがバネになって今に至っている話、よくある話ですが、本当なのですね。頑張ることは素晴らしいです。最後の偶然という言葉も印象に残っています。
- 羽生さんの「決断力」は、私が考えていた鬼の形相のごとき厳しいものとは異なり、肩に力の入っていない、大きな目に見えない流れに委ねるもので、とても新鮮な「力」でした。とても大きな気づきを頂き本当にありがとうございました。
- 私自身、今会社を辞め、独立するべく準備をしているところですが、なかなか決断できず、先へ進むのに迷いが生じていましたが、この講演を聞いて、自分も決断力を得るうえで大いに参考になりました
- 不確かな勝負の世界で、何が起こるかわからないドキドキをまさに、楽しんでおられる様子に、日々の勇気を頂きました。
- 「捨てる」がキーワードだと思いました。決断力を磨くには、多くの中から選び出す能力だと思いましたが、捨てるという発想が出たのは意外でした。でも、意外のように思えたのもスンナリと理解できました。とても充実した時間をありがとうございました。
- 情報・知識にプラスアルファーして、自分のアイディア、発想をプラスして、展開してみたり、組合わせてみることの素晴らしさ。(忘れることの大切さは、意外でした)具体的に動いてみることの大切さを教えて頂きありがとうございました。
- 実際に生で見て、羽生さんの言葉以外のすごみを「感じる」ことができました。言葉だけではない、この場で「感じたこと」が漢方薬のように、時間と共に自分の人生に作用するように思っております。
- 決断力とは日々の訓練と経験、及び1%くらいの勘と運だということ。どんなことも実は自身が決断し日々生きているということ。(何かに委ねるということもそのこと自体がそうするという決断)何事もあきらめず、ちゃんと前を見ていくことが強くなることなんだと思いました。
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